シェイピングマシンについて:chpサーフボード
2004年に導入したコンピュターシェイピングマシンDSDは岡野 功、
ピーターダニエルの他にエリックアラカワ、メイヘム、ラスティ―等世界の
トップシェイパーが使用し、日本ではCHPのみが所有しています。
DSDでは人の感覚だけでなくボードデザインの全てを数値で確認でき、
面積、容積(浮力)までもが数値で認識できます。
全体のシェイピングはマシンを使用し、人の手では成し得ない正確なボードが
生み出されます。その後の最終段階の仕上げは人の手が持つ繊細な感覚を
頼りにレールのエッジ位置など決め完成します。
この精密かつ正確なサーフボードはデジタルとアナログの融合なくして
存在しません。
サーフCADと呼ばれる3Dソフトを使ってカスタムオーダーの内容に合わせ
ボードデザインを作りあげていきます。
イメージ通りのボードになるよう長年の経験と蓄積されたデータを駆使し、
3Dによって全体を決定づけるロッカー(レール、ボトム、デッキ)等全体の
バランスを数値で微調整しながらデータを作製します。
100人のサーファーがいれば100台の異なるボードデータが存在します。
このボードデザインがボードの良し悪しを決める最も重要な部分になります。
ピーターダニエルは来日に持参するメモリースティックにはここ数年に使用して
良かったとされるボードデータが600以上あります。
その中からオーダーの内容に合わせて使用するボードデザインがピックアップされ
カスタムチューンされていきます。
一人、一人、その人の為だけのボードデザインが作られるのです。
製作されたデザインに従ってマシンシェイプが行われます。
正確にシェイプされるようブランクスがセットされます。
一見簡単に見えるセッティングもひとつ間違えるとロッカーがずれてしまい
乗り物になりません。ここでも経験が必要となります。
以前はプレーナーで行っていた作業もコンピュターを使うことによって精度の高い
シェイプが実現しました。
岡野 功、ピーターダニエルはDSDを使用していますが、ルークハウイは
オーストラリアで主に使用されているAPS3000を使っています。
これはパソコンで言えばマックとウィンドウズの違いみたいなもので用途は同じです。
最終の仕上げはハンドで行います。
ほとんど出来上がっているように見えるフォームも仕上げる人によって
ボードは変わってしまいます。
レールのフィーリングなど、それぞれのシェイパーらしさが現れる部分になります。
CHPでは依頼を受けたシェイパー以外の人がフォームに触れる事は
許されていません。当然の事ですがシェイパーがデザインし
シェイパーが仕上げます。
デジタルの良さ、アナログの良さを最大限に引き出し精度の高い
最新のサーフボードを作りあげています。